サプリ販売で起業!成功に大切な5ステップを徹底解説

サプリ販売での起業を成功させるために大切な5ステップ

高齢化社会が進み、世間での健康意識は年々高まってきています。日々の健康をサポートするアイテムのひとつがサプリメントですが、そのサプリ(健康食品)を使った起業も注目されています。これからサプリで起業を考えている人は、失敗しないようにポイントを押さえておきましょう。

当記事では、サプリ(健康食品)販売で起業する際のポイントを、5つのステップで解説していきます。よくある質問もまとめていきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

拡大するサプリ市場|サプリ販売で起業を考える人も

近年、サプリ(健康食品)市場は拡大傾向にあります。株式会社矢野経済研究所が2022年に実施した「健康食品市場に関する調査」によると、健康食品市場規模は年々拡大してきていることが分かります。

健康市場規模推移・予測

出展:株式会社矢野経済研究所 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2938

高齢者層はもちろんのこと、若年層から中年層においてもサプリメントを摂取する人が増えています。それに伴い、サプリ販売で企業を考える人も増加傾向にあるようです。また、サプリ(健康食品)は低コストで製造でき初期投資を抑えることができ、利益率も高いことから起業の成功率が高いと言われています。当記事では、サプリ(健康食品)で起業する人が成功するために押さえておきたい大切なステップを説明していきます。

参考:「健康食品市場に関する調査を実施(2022年)」株式会社矢野経済研究所

サプリ販売での起業を成功に導く5ステップ!

サプリ販売での起業を成功に導くための5つのステップは下記の通りです。

  1. 製品のコンセプトを考える
  2. 販売方法を考える
  3. サプリOEMメーカーを選ぶ
  4. 広告、マーケティング活動を行う
  5. 販売開始!顧客の声を聞きながら製品をブラッシュアップ

ここからは、それぞれの手順を具体的に解説していきます。

STEP1. 製品のコンセプトをよく考える

製品のコンセプト検討のイメージ画像

まずは、販売する製品のコンセプトを考えることが大切です。製品のコンセプトが定まらないと、軸がブレてしまい起業が失敗しかねません。製品のコンセプトを考えるうえでのポイントをみていきましょう。

①ターゲットを考える、ペルソナを設定する

製品のコンセプトを考えるうえではターゲットを考え、ペルソナを設定することが重要です。サプリメントを販売しても、購入してもらえなければ意味がありません。ペルソナを設定することで、ターゲットが本当に求める製品を販売することができます。

ターゲットを幅広く設定するという方法もありますが、それにより誰の目にも留まらなくなってしまう可能性もあります。それよりも、ある程度ターゲットを絞ることで、顧客の深層ニーズに応える製品を販売することができるでしょう。

ここ数年はパーソナルサプリメントなどサプリ業界においてもD2Cモデルが流行しています。D2Cモデルとは製造から販売までをすべて自社で行うケースのことです。(製造のみOEMの場合もあり)D2Cモデルもサプリで起業する際の選択肢になりますので検討してみましょう。

②製品コンセプトを考える

ターゲットを絞ったら、いよいよ製品コンセプトを考えていきます。ターゲットが20代女性の場合と50代男性の場合では、求める成分は異なってくるでしょう。顧客ターゲットが求める成分を含むサプリメントを販売する必要があります。

また、剤型のチョイスもポイントです。ターゲットに合う成分や剤型を選びましょう。サプリメントにはソフトカプセルやハードカプセル、錠剤、粉末、ドリンクなどさまざまな剤型があります。最近ではグミ状のものなどもありますので、ターゲットに合う剤型を選んでいきましょう。

サプリの形状や剤型の種類や特徴、種類による製造コストについては下記の記事で詳しく解説しています。是非チェックしてみてください。

③時間をかけすぎない

製品のコンセプトを考える際には「時間をかけすぎない」ことも重要なポイントになります。最も重要なのは、市場に投下後のブラッシュアップです。ユーザーのニーズを吸い上げながら、ブラッシュアップしていくことで事業を軌道に乗せていきます。ある程度製品がかたまったら、まずはテストマーケティングとして小ロットで製造して市場に投下して反応を見てみましょう。

そのため、事前の考案段階で時間をかけすぎてしまうと、時間がもったいないです。じっくり案を練ることも重要ですが、それよりもできるだけ短期集中でコンセプトを考え次の段階に移るようにしましょう。

STEP2. 販売方法を考える

販売ルートの決定に関するイメージ画像

次のステップとして、販売方法を考えましょう。代表的な販売方法としては、下記が挙げられます。

  • オンライン販売(自社EC)
  • オンライン販売(楽天などのECプラットフォーム)
  • オフライン販売(実店舗)

自社ECでオンライン販売する方法は、自由度が高いというメリットがあります。とはいえ、自分で集客方法を考えなければなりません。思った以上に集客や売上が伸びない可能性もあるので注意しましょう。

その点、楽天などのECプラットフォームの場合は集客しやすいので、事業を軌道に乗せやすい方法です。ただし、自由度は低くなるというデメリットもあります。

最後は実店舗でのオフライン販売ですが、そのためには販売するための店舗が必要になります。ドラッグストアやショップに卸売りするという方法もありますが、起業したばかりであれば卸売りする会社もないでしょう。初期費用を抑えるためにも、まずはオンラインでの販売が現実的です。

3. サプリOEMメーカーを選ぶ

サプリOEMメーカー選びに関するイメージ画像

3つ目のステップは「サプリOEMメーカーを選ぶ」ことが挙げられます。サプリを製造するにあたり、OEMメーカーに依頼するのが低コストで始めるための一般的な方法です。

とはいえ、サプリメントのOEM受託会社は数多くあるので、適切な会社を選ぶ必要があるでしょう。ここからは、OEMメーカーの選び方を解説していきます。

健康食品・サプリOEMの基礎知識やおすすめメーカーについては下記の記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

①まずは工場の信頼度や実績をチェック

まずは、各メーカーの運営する工場の信頼度や実績をチェックしましょう。サプリメントは体に入るものですから、品質の悪いものを販売するわけにはいきません。殺菌技術はもちろん、国際基準のISOに基づいた管理から出荷までの品質管理を徹底しているかどうかを事前に確認するようにしましょう。

また、GMP規格を遵守して製造されているかどうかもチェックしておく必要があります。GMPは「Good Manufacturing Practice」の略語で、日本語では「適正製造規範」と訳されます。厚生労働省の「健康食品GMPガイドライン」に基づいて作られているかどうかが、OEMメーカー選びの基準となるでしょう。

②作りたい健康食品・サプリに対応できる?

自分が作りたい健康食品やサプリメントに対応しているかどうかも、チェックポイントのひとつです。作りたい剤型や包装形態の製造が可能かどうかや、使用したい成分に対応できるのか、その実績があるのかどうかも確認しておきましょう。

サプリメントの剤型は、ハードカプセルやソフトカプセル、粉末、錠剤、糖衣粒などがあります。また、グミ状のものやドリンクタイプ、ゼリー状のものも人気のタイプです。

サプリメントの成分には、プロテインやクレアチン、NMNやレスベラトロールなどたくさんの種類がありますが、自分が作りたいサプリメントの剤型や成分を絞り込み、希望に添った製品を作ってくれるOEMメーカーを選ぶことがポイントです。サプリラボでは、人気の成分が得意なOEMメーカーを成分ごとに紹介していますので気になる方はチェックしてみてください。

NMNが得意なOEMメーカー
プロテインが得意なOEMメーカー
クレアチンが得意なOEMメーカー
BCAAが得意なOEMメーカー
グルタミンが得意なOEMメーカー
青汁が得意なOEMメーカー
MCTオイルが得意なOEMメーカー

③小ロットに対応してくれるか

最後は「小ロットに対応してくれるか」どうかという点が挙げられます。ロットとは製造工場が一度に作ることのできる製品の量のことです。初めて販売する場合は、テストマーケティングが必要不可欠です。テストをせずに大量のロットを発注してしまうと、売れなかった場合に売れ残りのリスクを抱えてしまうでしょう。

メーカーによっては小ロットに対応していないところもあります。最小ロット数や幅広いロット数に対応できるかどうかを確認してから、発注するようにすると失敗するリスクが少なくなるでしょう。

小ロット対応可能なOEMメーカーについては下記の記事で詳しく解説しています気になる方はチェックしてみてください。

4.広告、マーケティング活動を行う

広告・マーケティング活動に関するイメージ画像

次は「広告、マーケティング活動を行う」ステップに入ります。製造と同時に、広告やマーケティングも進めていく必要があるのです。広告やマーケティング活動を行う際のポイントについて、詳しくみていきましょう。

マーケティングチャネルを検討する

まずは「マーケティングチャネルを検討する」必要があります。オンラインでサプリメントを販売する際には、下記のようなさまざまな広告チャネルを検討する必要があるでしょう。最初は複数のチャネルを運用し、効果の高いチャネルに絞るオムニチャネル戦略など、さまざまな戦略があるのでしっかりと検討していきましょう。

  • Google広告(検索広告)
  • リマーケティング、リターゲティング広告(GDN、creiteoなど)
  • SNS広告、インフルエンサーマーケティング
  • SNS、オウンドメディア(ブログ、Youtubeなど)運用

適切なマーケティングチャネルを選択することで、売上に大きく影響を及ぼします。どの方法でサプリメントの販売を促進するかをしっかり検討するようにしましょう。集客は事業成功の最重要な柱のひとつです。デジタルマーケティングは奥が深くここではとてもじゃないですが、説明しきれませんので、本やwebで学習しましょう。下記の本は筆者がおすすめだと感じる書籍です。100冊以上読みましたが、ベストな1冊でした。


ターゲットに合わせた広告を

どの広告を使用して販売促進するかどうかは、ターゲットの年齢や性別、属性によって異なってきます。ターゲットが20代であればSNSやインフルエンサーを使うと、効果を発揮できるといったようにターゲットに合わせて各広告に投下するリソースを選択することが大切です。ただし、高齢になればなるほど、SNSの効果は薄れてきます。

60代向けのサプリメントをTwitterで訴求しても、思ったほどの効果を上げることはできないでしょう。先述したマーケティングチャネルや制作する広告に関しては、必ずターゲットに合わせた方法を取るようにするべきです。

薬機法など関連法規制に注意

サプリメントは医薬品ではないので、一般の食品と同じ扱いになり薬機法規制の対象外です。とはいえ、健康食品にもかかわらず「痛みを緩和します」「○○の不調を改善します」など具体的な効果効能に関わる表示をしてしまうと、医薬品扱いとなり薬機法に抵触します。

また、形状にも注意が必要です。アンプル形状といった薬特有の形状を用いてしまうと医薬品とみなされてしまいます。さらに、服用時期や決まった用法用量の明示も医薬品扱いとなりますので気を付けてください。

5.販売開始!顧客の声を聞きながら製品をブラッシュアップ

販売開始!と書かれた写真

ここまできたら、いよいよ販売がスタートします。短期間・小ロットでスモールスタートし、少しずつ顧客からの反響を製品に反映していきましょう。どんなに「良い製品」だと思って販売を開始したとしても、顧客のニーズが反映されていなければ求められる製品とはいえません。

販売した後の顧客の反応をチェックし、レビューや口コミを参考に製品をブラッシュアップしていきましょう。顧客の声を反映した「良い製品」を作ることで、売上につなげることができるでしょう。

サプリ販売や起業に関するよくある質問

ここからは、サプリ販売や起業に関するよくある質問をまとめました。

サプリの販売に許可は必要ですか?

サプリメントの販売に許可は不要です。ただし製造には、保健所の許可が必要となりますので注意しましょう。

サプリのOEMの費用はどれくらいですか?

サプリの剤型によって、OEM費用は異なります。サプリメント自体だけでなく、化粧箱やラベル代なども必要になってくるでしょう。費用相場は下記を参考にしてください。

  • ハードカプセル・ソフトカプセル5万粒 30万円~50万円
  • 打錠30㎏ 50万円~70万円
  • 青汁60㎏ 40万円~60万円
  • 健康ドリンク5000本 60万円~80万円

ひとつの商品を製造するにあたり、生産ロット数や商品設計によって価格に差が出てきます。一商品につき、最低50~100万円はみておくようにしましょう。

OEM費用について詳しくは下記の記事で解説しています。気になる方は是非チェックしてみてください。

まとめ

近年、サプリメント市場は大幅に拡大しつつあります。サプリメント販売で起業する際には、今回解説した5つのステップを踏むようにしましょう。

起業前の情報収集は大切ですが、何よりも重要なのは販売後の製品をブラッシュアップすることです。顧客のニーズを反映させた良いサプリメントを作り上げ、売上につなげるようにしましょう。

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この記事を書いた人

POSレジ・自動釣銭機・券売機・キャッシュレス決済端末など、レジとその周辺サービスの研究・調査を日々行い、そこで得た知見や調査データを記事に反映しています。
編集長は一部の人に「POSレジオタク」とも呼ばれており、メーカーの枠にとらわれない幅広い知識を持っています。

これまで300件を超えるPOSレジや自動釣銭機、セルフレジの選定サポート・導入支援・販売を行ってきました。(補助金に関する支援も行っています。)
サポートの中で得た知見も記事に反映し、どこよりもわかりやすく情報が網羅されたレジのコンテンツ記事を目指していきます。

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