介護ソフト クラウド型とは?特徴やメリット・デメリットまで

介護ソフト クラウド型とは?
この記事でわかること
  • クラウド型の介護ソフトの基礎知識
  • クラウド型介護ソフトのメリット・デメリット
  • クラウド型介護ソフトとパッケージ型介護ソフトの違い、どちらがおすすめか
  • 人気のクラウド型介護ソフト

人手不足が深刻化している介護業界にとって、業務を効率化できる介護ソフトを導入する施設が増えています。特にインターネット環境があればどこでも利用できるクラウド型は、使い勝手が良いため非常に人気です。

クラウド型が気になるものの、従来タイプであるパッケージ型との違いが分からない方も多いのではないでしょうか。今回は、クラウド型介護ソフトの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

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この記事では介護ソフトのクラウド型について解説しています。その前に介護ソフトの基礎知識をおさらいしたい方は下記の記事をご覧ください。

目次

介護ソフトのクラウド(ASP)型とは?

クラウド(ASP)型の介護ソフトとは、インターネットを経由して利用する形態の介護ソフトです。

インターネット上のシステムにアクセスして、ログインすることで利用可能です。システム内での利用者の情報管理・編集はもちろんスタッフ間での共有も可能です。データはインターネット上に保存されているので、訪問先での紛失や第三者による改ざんなどの心配がありません。

インターネットに接続できる環境と端末があれば、時間や場所を選ばずアクセスできる点も特徴です。利用者のもとに訪問する機会が多いサービスにとって、クラウド型の介護ソフトは業務効率化に役立ちます。

そもそもクラウドサービスとは

インターネット上の専用サイトにデータを保存するサービスのことです。保存できるデータは、写真・動画をはじめメールや書類など多岐にわたります。クラウドサービスでは、セキュリティ対策も万全で自由に閲覧や編集ができるのが最大のメリットです。

そのため、企業に限らず私生活のあらゆる場面に浸透しています。保存できるデータ量によって料金が発生しますが、少量であれば無料で提供しているメーカーも多いです。

パッケージ型介護ソフトとの違いは?

クラウド型介護ソフトに対局しているタイプとして、「パッケージ型介護ソフト」が挙げられます。パッケージ型とは、介護ソフトメーカーのサイトや提供されているCD-ROMからソフトをインストールして利用するタイプの製品のことです。

ソフトをインストールしているPCでデータ管理をするため、インターネット環境は必要ありません。費用面ではクラウド型は月額利用料金を採用するメーカーが多いのに対し、パッケージ型は初期費用、定期的な更新料および保守料金です。

インターネットを介した情報漏洩に不安を感じるという施設には最適なソフトといえます。しかし、使用できる場所が制限されてしまうため、クラウド型の方が需要は高いです。

需要の高さは、クラウド型を取り扱っているメーカーがシェアランキングの上位を締めている点からも伺えます。以下は、クラウド型とパッケージ型を比較した表です。

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クラウド型(ASP型)パッケージ型
概要インターネット環境下であれば、いつ・どこでも利用ができる。サービスのIDやパスワードを入力するだけでアクセスできるため、離れていてもリアルタイムの情報をキャッチできる。パソコンにシステムをインストールして利用するため、インターネット整備は不要。システムをインストールしたパソコンのみでデータ閲覧や管理ができる。
導入価格
ランニングコスト
初期費用が安く、無料で提供しているソフトも多い。月額利用料として数千〜数万円程度必要。施設の形態により異なるが、初期費用は数十万〜数百万円以上と幅広い。ソフトを購入すれば、月額費用はかからない。
メリット・自動でバグ解消やセキュリティ強化によるバージョンアップを行ってくれる
・インターネット環境があれば、時間や場所を選ばずアクセスできる
・初期費用を抑えられる
・スタッフ間や外部サービスとの連携がスムーズ
・インターネットを介した情報漏洩リスクが低い
・長期目線で見ると、クラウド型よりコストを抑えられる場合がある
・導入時にインターネット環境を整える必要がない
デメリット・定期的なシステムメンテナンス時にはアクセスができない
・月額利用料がかかるため、長く利用するほどトータルコストが高くなる
・アクセスできる端末やID
・パスワードについては厳重管理が必要
・パソコンが故障した場合、データにアクセスできないリスクが生じる可能性がある
・ソフトをインストールしたパソコンでしか利用できない
・導入時にまとまった費用を支払う必要がある
・インストールやアップデートを自力で行う手間が発生する

クラウド型介護ソフトのメリット

ここからは、クラウド型のメリットとデメリットをさらに掘り下げて解説していきます。まずはメリットから見ていきましょう。

クラウド型介護ソフトのメリット
  1. インターネットさえあればどこでも利用可能
  2. 導入費用が安く、月額のみなので新規開業や小規模施設でも使いやすい
  3. 制度改正時や定期的な更新手数料なし!
  4. 制度改正に自動でスピーディーに対応

①インターネットさえあればどこでも利用可能

クラウド型介護ソフトは、インターネット環境であればパソコンだけでなくスマホやタブレットでアクセス可能です。時間や場所を選ばず情報にアクセスできるため、訪問先でも記録や過去データの閲覧ができます。

訪問先で利用者の話しを聞きながら入力すれば、正確な情報を保持しつつスタッフの業務負担軽減にもなるでしょう。

②導入費用が安く、月額のみなので新規開業や小規模施設でも使いやすい

クラウド型介護ソフトは、すでにあるシステムを利用してデータを継続的に保守・管理してくれます。新たにシステムを構築しないので、初期費用が安いソフトが多く無料で導入できるパターンも珍しくありません。

月額利用料の中に保守管理費用が含まれているので、費用の変動がなく運用の見通しを立てやすいのが特徴です。出費がかさみやすい新規開業や、コストを抑えたい小規模施設でも利用しやすくなっています。

③制度改正時や定期的な更新手数料なし!

介護保険法は、通常3年ごとに改正されます。施設側は、制度に対応するために改正に合わせてソフトを変えていかなければなりません。情報漏洩のリスクに備えて、セキュリティを随時更新していく必要もあります。

クラウド型は、制度改正やセキュリティ対策に伴うソフトのバージョンアップを随時実施しているのです。ソフトのバージョンアップ費用は月額利用料に含まれているため、追加料金は必要ありません。

④制度改正に自動でスピーディーに対応

前述した通り、クラウド型は制度改正や情報漏洩リスクへの対策を常に行っています。そのため、制度改正が施行された後にスピーディーな対応ができるのです。パッケージ型の場合、追加料金を払ってソフトを取り寄せ自身で更新するためタイムラグが生じます。

クラウド型であれば追加料金なしで自動アップデートを行ってくれるので、素早く新制度に対応可能です。

クラウド型介護ソフトのデメリット

続いてクラウド型介護ソフトのデメリットを解説します。

クラウド型介護ソフトのデメリット
  1. メーカーのサーバーダウンやメンテナンスが原因で使用できなくなる時がある
  2. 情報漏洩のリスクがある

①メーカーのサーバーダウンやメンテナンスが原因で使用できなくなる時がある

クラウド型のメリットとして、定期的なバージョンアップにより常に最新の状態をキープできると紹介しました。裏を返せば、アップデート中はサービスを利用できないというデメリットが挙げられます。

小さなアップデートであれば短時間で済むことがほとんどなので、さほど気にならないでしょう。しかしシステム全体のメンテナンスとなると長時間にも及ぶため、場合によってはリスクも生じやすくなります。

②情報漏洩のリスクがある

クラウド型は、利用者をはじめとした施設に関するデータをインターネット上に保存できるのが特徴です。どこでもアクセスできるというメリットがある分、情報漏洩のリスクは常に考えておく必要があります。

リスクを避けるためには、より強固にセキュリティ対策を行っているメーカーを選ぶと良いでしょう。ソフトにアクセスできる端末はもちろん、IDやパスワードの管理方法も徹底しておく必要があります。

より強固なセキュリティ対策を行っている介護ソフトは下記の記事で紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

結局クラウド型とパッケージ型はどっちがおすすめなの?

ここまでクラウド型とパッケージ型のメリット・デメリットを解説してきました。しかし、結局のところクラウド型とパッケージ型では、どちらの方が良いでしょうか。近年では、使い勝手が良く低価格で導入できるクラウド型の方が多くの施設から支持されています。

多くの施設からの需要が高いため、クラウド型を提供しているメーカーも非常に多いです。以下は、介護ソフトのシェアランキングと導入形態を表しています。上位10社の製品のうち9社はクラウド型のみ、1社はハイブリッド型とクラウド型の人気の高さがうかがえます。

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シェアランキング製品名導入形態導入数
1位ほのぼのシリーズオンプレミス/クラウド(ASP)52,000
2位ワイズマンクラウド(ASP)44,000
3位カイポケクラウド(ASP)42,850
4位カナミッククラウド(ASP)38,800
5位ケアカルテクラウド(ASP)14,000
6位Flowers NEXTクラウド(ASP)6,000
7位トリケアトプスクラウド(ASP)6,000
8位ナーシングネットプラスワンクラウド(ASP)6,000
9位介舟ファミリークラウド(ASP)6,000
10位福祉の森クラウド(ASP)5,000

パッケージ型がおすすめの場合はある?

上の表を見ても分かる通りクラウド型の需要は高く、多くの施設で導入されています。しかし、施設によってはパッケージ型の方がおすすめの場合もあるのです。ある程度の規模を持つ事業所がそれにあたります。

中〜大型施設を運営している事業所の場合、「クライアントサーバー」を導入した方が業務がスムーズです。院内へサーバーを導入する費用がかかりますが、複数のパソコンで作業ができ、効率アップを狙えます。

クラウド型の人気介護ソフトを紹介

ここからは、クラウド型の人気介護ソフトを4つ紹介していきます。

カイポケ

出展:https://form.kaipoke.biz/
カイポケの比較ポイント
  • 初期費用は0円・月額1,000円~利用できる
  • スタッフや利用者の人数や端末台数による追加料金は不要
  • 居宅・通所・訪問介護に幅広く対応可能

■カイポケの特徴

初期費用はもちろん、サポート利用料や法改正によるバージョンアップも全て無料で対応してくれます。月額利用料はサービス種別により変動しますが1,000円〜利用でき、人数や端末の制限はありません。

居宅や通所・訪問介護などに特化しており、使い勝手の良さから小〜大規模施設まで幅広く利用されています。2023年12月までのソフト乗り換えであれば、最大36カ月無料で導入できるキャンペーンも利用可能です。

専属スタッフによるデータ移行や初回請求をサポートしてくれるため、安心して導入ができます。

ほのぼのシリーズ

出展;https://www.ndsoft.jp/product/next/
ほのぼのシリーズの比較ポイント
  • 介護業界でのシェア数No.1
  • iOS・Androidなど端末を問わず利用できる
  • 訪問系サービスに対応

■ほのぼのシリーズの特徴

クラウド型とパッケージ型の両方に対応しており、介護業界でシェアNo.1のソフトです。ほのぼのシリーズは、訪問アプリ「Care Palette」が最大の特徴となっています。iOS・Androidのどちらでもインストールできるため、施設の状況に応じて端末を選べます。

ほのぼのNEXTと連携することでさらに幅広いサービス種別で利用でき、運営のトータルサポートが可能です。スタッフや端末の入れ替えがあっても事業所内で設定ができるので、面倒な手続きは必要ありません。

ワイズマン

出展:https://www.wiseman.co.jp/products/welfare/
ワイズマンの比較ポイント
  • コストは5年間使用権パックと初期費用のみで、追加料金は一切不要
  • 介護・福祉の全サービスをトータルカバーできる
  • 事業所が増えてもインターネット環境があれば利用可能

■ワイズマンの特徴

クラウド型には珍しく、5年単位での使用権パックを購入するシステムとなっています。初回導入時には初期費用がかかりますが、次回以降の更新時には使用権パックのみの支払いで利用可能です。

システム利用料や保守・法改正対応・バージョンアップ費などは料金に含まれており、追加料金はかかりません。介護や福祉の全サービスをトータルカバーできる機能を利用でき、ラインナップも豊富です。

本稼働時はメーカースタッフが立ち会いサポートを受けられるので、安心して導入を進められるでしょう。

カナミック

出展:https://www.kanamic.net/
カナミックの比較ポイント
  • 施設系・通所系・居住系・多機能系の全てに対応可能
  • 導入時には専門スタッフが直接訪問し、使用方法をレクチャーしてくれる
  • 個人情報保持の体制が整えられている証であるプライバシーマークを取得

■カナミックの特徴

個人情報を適切に保護する体制が整備されている事業所のみに与えられるプライバシーマークを取得しています。また、システムの暗号化はもちろん個人情報が含まれた端末の厳密な管理にも取り組んでいるメーカーです。

施設系・通所系・居住系・多機能系の全サービスで利用でき、LIFEにも対応しています。操作説明については専門の支援スタッフが施設を訪問し、2回に分けてレクチャーしてくれる点が特徴です。

導入後は電話サポートの他に、月に1回のシステム研修会にも参加でき不明点を解決に導いてくれます。

おすすめの介護ソフトについては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

まとめ

クラウド型介護ソフトはインターネット環境とアクセスできる端末があれば、どこでも利用できます。訪問先でも介護記録や過去のデータを閲覧でき、より丁寧なサービスを提供できる点がメリットです。

柔軟性の高さからパッケージ型と比べても需要が高く、多くの施設で支持されています。その他にも、常に最新の状態をキープできる・導入費を抑えられるなどメリットは非常に多いです。

クラウド型のメリット・デメリットを理解しつつ、施設に最適なソフト選びをしていきましょう。

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この記事を書いた人

POSレジ・自動釣銭機・券売機・キャッシュレス決済端末など、レジとその周辺サービスの研究・調査を日々行い、そこで得た知見や調査データを記事に反映しています。
編集長は一部の人に「POSレジオタク」とも呼ばれており、メーカーの枠にとらわれない幅広い知識を持っています。

これまで300件を超えるPOSレジや自動釣銭機、セルフレジの選定サポート・導入支援・販売を行ってきました。(補助金に関する支援も行っています。)
サポートの中で得た知見も記事に反映し、どこよりもわかりやすく情報が網羅されたレジのコンテンツ記事を目指していきます。

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