POSレジを導入することで、業務の効率がアップした企業は非常に多いです。一方で、製品である以上さまざまなトラブルが起きる可能性は否定できません。ここでは、POSレジでエラーが出てしまった場合の対処法を解説していきます。
サポートに定評があるPOSレジメーカーも紹介しますので、買い替える場合は参考にしてください。
本記事では、POSレジのエラー対処法について解説しています。その前にPOSレジの基礎知識をしりたいという方は以下の記事をチェックしてみてください。

POSレジでエラー!解決するための5ステップ
POSレジでエラーが起きた場合、再起動の前にいくつかやることがあります。以下で順番に見ていきましょう。
【エラーを解決するための5ステップ】
ステップ①まずはお客様対応を終える
ステップ②データのバックアップをとる
ステップ③どこにエラーの原因があるのか自分で調べてみる
ステップ④なにやってもダメなら、再起動!!
ステップ⑤まだダメなら、サポートに連絡
ステップ①まずはお客様対応を終える

レジの異変に気が付くのは、操作中である場合がほとんどです。レジ締め中など顧客がいない時は良いのですが、対応中の場合は非常に慌ててしまうことでしょう。困難な状況ではありますが、まずは顧客対応が先決になります。
ステップ②データのバックアップをとる

お客様対応が済んだら、データのバックアップをとっておきましょう。製品の交換になってしまった場合、レジ本体に入っていたデータは消えてしまいます。いざという時に慌てないためにも、普段からこまめにバックアップしておくと安心です。
ステップ③どこにエラーの原因があるのか自分で調べてみる

具体的にどのような故障なのかを調べていきましょう。故障の原因が分かれば対処の方法が変わってきますし、メーカーに問い合わせる際にも役立ちます。エラーコードが表示されている場合は、それを参考にマニュアルなどを確認しましょう。
また、基本的にコードやインターネット接続等に起因するエラーでなければ、POSレジからログアウトして再ログインをすれば多くの問題が解決されます。それでも解決しない場合は、次の再起動のステップに進みましょう。
ステップ④なにやってもダメなら、再起動!!

ひと通り試してもエラーが解消しない場合は、再起動をします。システム同士のちょっとした行き違いで、不具合が起きている可能性も考えられるためです。そのような場合は、再起動をすることでシステムがリセットされ正常に戻るケースがあります。
ただし、製品の状態によっては電源が切れたまま二度と立ち上がらない場合もあるので注意が必要です。再起動はあくまでも最終手段として捉えておきましょう。
ステップ⑤まだダメなら、サポートに連絡

再起動しても問題が解決しない場合は、サポートに連絡します。不具合の内容と実施した対処法を伝えることで、解決までの道のりもスムーズでしょう。普段からメーカーサポートの連絡先を控えておくことで、もしもの時もすぐに問い合わせることができます。
POSレジの導入前にサポート力をチェックしておこう
機械を扱っている以上、エラーや故障は避けられません。ここでは、POSレジを導入する前にチェックしておきたいサポート力を紹介します。トラブル時に慌てないためにも、導入前からしっかり確認しておきましょう。
チェックポイント①故障時のサポート対応は?
サポート内容はメーカーによってさまざまですが、メールや電話サポートは基本的に対応はしていますが、夕方18時までしか行っていない、平日のみしかサポートを行わない、などメーカーによって対応に差はあります。トラブルが発生しても、企業は通常通り営業を続けなくてはいけません。その気持ちをくみとり、できる限り早急に対応してくれるメーカーを選びましょう。
チェックポイント②SLA(サービス品質保証)を確認
トラブル時に慌てないために、SLA(サービス品質保証)の要件も確認しておきましょう。SLAでは、具体的なサービス内容が明文化されています。サービスの範囲も明確化されているので、メーカーの比較にも使用可能です。
チェックポイント③オフライン対応機能があるかチェック
オフライン対応機能があると、万が一インターネットが繋がらない場合も通常通り業務を進められます。レジに蓄積されたデータは、接続が復活した時点で集計してくれるので安心です。スマレジ|スマレジ株式会社は、オフライン機能が搭載されています。
ここまで、POSレジを選ぶ際のサポート力面のチェックポイントをまとめました。ただPOSレジは50種類以上あり、ひとつ一つ選ぶのが大変ではないでしょうか。そういった方のために、以下に保守対応やサポート力に定評があるPOSレジメーカーを集めましたので気になる方はチェックしてみてください。
保守対応やサポートに定評があるPOSレジメーカー4選
ここからは、保守対応やサポートに定評があるPOSレジメーカー4社を紹介していきます。
【目次】
1. POS+|ポスタス株式会社
2. スマレジ|スマレジ株式会社
3. ワンレジ|株式会社スカイダイニング
4. NECモバイルPOS|NECソリューションイノベータ
POS+|ポスタス株式会社:全国どこでも駆けつけてくれる安心感

■POS+の特徴
POS+は他の大手POSレジメーカーに比べたサポートの手厚さが特徴です。まず導入時には、初期設定や製品設置の導入作業まで行ってくれます。同時に店舗スタッフへのトレーニングも実施しており、万全の体制で運用を開始できるでしょう。導入後は365日10時〜22時まで繋がる専用のコールセンターが用意されています。
また、トラブル時には全国どこへでも駆けつけてくれるので、もしもの時にも安心です。サポートの手厚さは最高レベルといえるでしょう。
■おすすめポイント
- 導入時には初期設定や設置作業をサポート
- 365日電話サポートで営業時間中も安心
- 全国どこでも駆けつけてくれる手厚さ
■製品情報
初期費用 | 要問い合わせ |
月額 | 小売店:月額12,000円~ 飲食店:月額12,000円~ 飲食店(小規模店舗)月額6,000円~ 美容・サロン:月額12,000円~ |
主な機能 | レジ機能、在庫管理、売上分析、複数店舗管理、免税機能、決済端末一体型POS、キャッシュレス決済機能、自動釣銭機能、スタッフ管理機能、注文機能、顧客分析、予算管理、商品分析、顧客管理、本部管理、PL管理、セルフオーダー機能、テイクアウト・デリバリー、オーダー管理・調理~配膳状態の管理、オーダー管理・調理~配膳状態の管理、トレーニング機能、電子カルテ、スタッフの目標管理 |
サポート | 初期設定・設置など導入作業、365日電話サポート、全国無制限の駆けつけサポート※一部地域は別途費用が発生 |
スマレジ|スマレジ株式会社:サポート数の多さはNo.1!


■スマレジの特徴
スマレジはプランによってサポート内容が変わってきます。ヘルプサイトやメール・無料電話サポートは全てのプランで利用可能です。365日コールセンターが利用できるプランは、プレミアムプラス以上となっています。
オプションで、機器のトラブル時に保守技術者が代替え機を設置してくれるサービスも。受けられるサポート数はNo.1です。
サポート面では、駆けつけサービスがない分、前述のPOS+に少し劣りますが、費用面はPOS+に勝るので比較ポイントとしましょう。そのほかの機能面に関してはほぼそん色はありません。一部、外部連携の幅広さはスマレジが勝っています。
■おすすめポイント
- プレミアムプラス以上なら365日コールセンターが利用可能
- ヘルプサイト、メール・無料電話サポートならどのプランでも利用できる
- 50店舗以上の規模があればオンサイト保守も受けられる
■製品情報
初期費用 | 0円~(周辺機器費用) |
月額 | スタンダード:月額0円(1店舗のみ) プレミアム:月額4,400円(1店舗につき) プレミアムプラス:7700円(1店舗につき) フードビジネス:11,000円(1店舗につき) リテールビジネス:13,200円(1店舗につき) |
主な機能 | レジ機能、スマレジ・アプリマーケット、引換券印刷、商品点数10万点、複数店舗管理、PL管理、ユーザー権限設定、ログイン・操作ログ管理、スマレジAPI利用、外部システム連携、クーポン機能、顧客管理10万件、ポイント管理機能、セルフレジ、自動釣銭機連携、小売店向け在庫管理、受注管理、パスポートカメラ読取、免税手続き電子化 |
サポート | 365日コールセンター※プレミアムプラス以上、ヘルプサイト、メールサポート、無料電話相談、オンサイト保守※50店舗以上の規模がある場合に対象、オフライン対応機能 |

ワンレジ|株式会社スカイダイニング:24時間365日つながるコールセンター

■ワンレジの特徴
元飲食店の経営者が開発したシステムです。そのため、飲食店経営に必要な機能が充分に備えられています。365日はよく見かけますが、ワンレジでは24時間コールセンターがオプションなしで利用可能。
営業時間が長くなりがちな飲食店も利用しやすいサポートです。スタッフ・店長・本部がそれぞれ講習を受けられる点もメリットといえるでしょう。
■おすすめポイント
- 24時間365日コールセンターが利用可能
- スタッフ・店長・本部に対して講習を実施してくれる
- 購入前に実機の体験操作ができる
■製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
月額 | 要お問い合わせ |
主な機能 | レジ機能、注文、セルフオーダー、集計、給与計算、予約管理、不正防止、外部システム連携 |
サポート | 初期設定・設置など導入作業、スタッフ講習、店長講習、本部講習、24時間365日コールセンター |
NECモバイルPOS|NECソリューションイノベータ:幅広いサポートながら窓口は一本化

■NECモバイルPOSの特徴
サポートが幅広い点が特徴です。通常ですとサポート部門が分かれている場合、どこにかけたらよいのか分からないといったデメリットが生じます。NECは顧客とのやりとりはコールセンターで行うため、非常にシンプルです。
飲食店向けのPOSレジなので、それ以外の業種の場合は前述の汎用的なPOSレジを活用しましょう。
■おすすめポイント
- 受けられるサポートが詳細に分かれている
- 顧客とのやり取りは全てコールセンターが対応
- ヘルプデスクはオプションで時間を広げられる
■製品情報
初期費用 | 要問い合わせ |
月額 | 要問い合わせ |
主な機能 | レジ機能、フル・セミセルフレジ機能、店舗管理、在庫管理、顧客管理、本部システム、発注・棚卸業務向けタブレット |
サポート | 24時間365日コールセンタ、24時間ヘルプデスク※オプションにより24時間対応可能、SEサポート、PP・サポート、ハードウェア保守 |
まとめ
POSレジが浸透してきて、業務や運営がスムーズに進むようになったと感じる企業が増えています。その一方で、突然のエラーにより困惑した経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
エラーが発生した際には、まず冷静になって手順を踏んでいくことが大切です。いざという時に慌てないよう、普段から準備をしておきましょう。
今回は、サポート力を中心にPOSレジを紹介してきましたが、機能面や料金面も含めてPOSレジを比較したいという方もいるのではないでしょうか。上記の4種のPOSレジも含めた全24種のPOSレジの機能や料金について、下記の記事で詳しく解説していますので気になる方は是非チェックしてみてください。
