健康食品サプリOEMの費用相場は?最低費用やお得に製造するコツまで

サプリOEMの費用相場

高齢化社会と言われるようになり、さらに新型コロナウイルスの影響によって、健康への関心は以前よりも高くなっています。需要に応じて、健康食品やサプリのOEMを始めようと考えている方も多いです。

今回の記事ではOEMを始めるにあたって、どれくらいの費用がかかるのかを詳しく解説していきます。
健康食品やサプリのOEMを検討している方は参考にしてみてください。

目次

健康食品サプリOEMの費用相場は?

健康食品やサプリのOEMの費用相場は原料や形状によって異なりますが、最低でも50~100万円は必要です。できる限りコストを削って作っても、30万円はかかるでしょう。

費用相場は、パッケージやロット数によっても変動します。1商品につき、最低50~100万円程度かかると考えておいたほうがいいです。

形状によっても変動する費用が変動する

以下の表の通り、サプリの形状によっても最低ロット数や製造費用は変動します。
※メーカーによって大きく異なりますのであくまで一例になります。

 最小ロット相場製造費用相場
ハードカプセル40,000粒~50,000粒30万円~50万円
ソフトカプセル40,000粒~50,000粒30万円~50万円
打錠20kg~40kg40万円~60万円
顆粒50kg~70kg40万円~60万円
ドリンク900本~1,500本50万円~70万円
ゼリー2万包~3万包50万円~70万円
健康茶1,000包~25万円~50万円
ペースト50kg~100kg80万円~100万円
粉末30kg~50kg50万円~70万円

サプリの形状別の特徴や開発ポイントについては下記の記事で詳しく紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

健康食品サプリOEMの費用内訳と実際の見積もり例

ここでは、健康食品やサプリのOEM費用内訳と実際の見積もり例を紹介していきます。
健康食品やサプリのOEM費用内訳は以下の通りです。

  • 開発費用(サンプル代)
  • パッケージデザイン費用
  • 健康食品サプリ自体の費用(バルク代)
  • 健康食品サプリのパッケージなど外側の費用
  • 梱包代、配送代

開発費用(サンプル代)

製品の開発にあたって、サンプルを作る必要があります。
サンプルを無料で提供しているOEMメーカーもありますが、使用する原料が高価だったりサンプルの数量が多かったりすると、有料になる場合が多いです。

パッケージデザイン費用

多くのOEMメーカーには、自社にパッケージデザイナーが在籍しています。デザインからパッケージ製造まで一貫して発注する場合が多いですが、みずから持ち込むことも可能です。パッケージデザイン費用を抑えたい場合は、既にある容器を使用したり印刷・ラベル添付で対応したりするといいでしょう。

健康食品サプリ自体の費用(バルク代)

ゼロベースから処方を検討して製造したり、独自原料を使用したりすると研究開発費や加工費などさまざまな費用が発生します。品質や安全性の検査も徹底して行うので、そのぶん費用や時間が必要です。既にOEMメーカーが製造したことのある既存の処方をベースにすれば、開発にかかる時間を短縮できて、費用も抑えられます。

健康食品サプリのパッケージなど外側の費用

製品の形状によって、最適な容器は異なります。ドリンクタイプであれば瓶や缶、カプセルタイプであればプラスチック容器やパウチが適しており、形状に合った容器を用意しなければなりません。

また、消費者の関心を惹けるようにデザインやキャッチコピーをよく考える必要があります。こだわればこだわるほど費用がかさむので、初めての場合は費用を抑えてシンプルにして、徐々に改良していくのも一つの手段です。

梱包代、配送代

完成後のラベル貼りや梱包にも費用がかかります。箱詰め作業もあるため、最終工程では人件費や配送代の負担があるので、そのへんも考慮しておくといいです。

金額は見積もり時に提示してもらえるので、しっかりと確認しておきましょう。

実際の見積例を紹介

以下の例はあくまで一例ですが、おおよそ100万円程度で1100箱製造可能です。

【使用原料:大麦若葉+食物繊維+ビタミン+美容成分微量】

ロット数:1,100箱(3g×30包) 700円〜770,000円
箱・袋代:120円~×1100箱132,000円
その他(分析・サンプル費用・運賃など)100,000円
合計1,002,000円

その他の見積もり額に影響を与える要素とは?

見積額に影響を与える要素は以下の4点です。

  • 製造するロット数
  • 成分の希少性、原料の入手難易度
  • サプリの形状(剤形)
  • パッケージの種類

製造するロット数

小ロットに対応しているOEMメーカーは多いですが、小ロットほど単価が高くなってしまいます。

健康食品やサプリの場合、形状にもよりますが最低でも10㎏以上、100個以上は発注したほうがいいでしょう。

成分の希少性、原料の入手難易度

配合する成分によって見積額は大きく異なります。配合率や純度の影響も大きく、天然成分の場合は抽出や濃縮といった加工が必要なので、そのぶん割高になるケースが多いです。また、1粒に含まれる成分を高配合にする場合も、コストは高くなります。

サプリの形状(剤形)

前述の通り、サプリの形状によっても製造費用は変動します。

形状別の製造費用目安
 最小ロット相場製造費用相場
ハードカプセル40,000粒~50,000粒30万円~50万円
ソフトカプセル40,000粒~50,000粒30万円~50万円
打錠20kg~40kg40万円~60万円
顆粒50kg~70kg40万円~60万円
ドリンク900本~1,500本50万円~70万円
ゼリー2万包~3万包50万円~70万円
健康茶1,000包~25万円~50万円
ペースト50kg~100kg80万円~100万円
粉末30kg~50kg50万円~70万円

パッケージの種類

パッケージの種類によって容器代が異なります。パウチ・チャック袋・瓶などがありますが、コストを抑えたい場合は、容器をできる限り簡素化するのも一つの手段です。

コスパは大切ですが、しっかりと形状に適したパッケージを選択しましょう。

健康食品サプリOEMの費用を安く抑えるコツとは?

健康食品・サプリOEMの費用を安く抑えたい場合は、以下の対策をとるといいでしょう。

  • 相見積もりをとる
  • スケジュールに余裕を持って依頼する
  • ロット数を増やす

相見積もりをとる

複数メーカーで相見積もりをとることで相場が把握できます。総コストを抑えたい場合、相見積もりをとるのは大切です。健康食品サプリのOEMをするときは、最低でも3~4社に声をかけましょう。そのうえで、各業者に「○○さん(業者名)」にも声をかけていますと伝えることで、見積もり額を抑えて提案してもらえる場合が多いです。

また、さらなるテクニックとして「ここだけの話○○さん、○○円でやってくれるんだけど、、、」と伝えることで、さらに落としてくれるケースもあるので、ぜひ使ってみてください。基本的に見積もりは無料なので、気軽に依頼してみるといいでしょう。

スケジュールに余裕を持って依頼する

短期間での納品を希望して発注すると、メーカー側の負担が大きくなってしまいます。メーカーによっては、そのぶんのコストが発生する可能性があるので、スケジュールには十分余裕を持って依頼しましょう。

ロット数を増やす

小ロットは大ロットに比べて単価があがり、割高になってしまいます。そのため、できるだけロット数を増やしたほうが、長期的なコストを抑えることが可能です。最初はリスクを抑えるために小ロットにするのはいいですが、売れ行きによってロット数を調整するようにしましょう。

健康食品・サプリOEMメーカーの選び方

ここでは、健康食品・サプリのOEMメーカーの選び方を解説します。
以下の3点に気をつけて、OEMメーカーを選ぶようにしましょう。

  1. まずは工場の信頼度や実績をチェック
  2. 作りたい健康食品・サプリに対応できる?
  3. 複数のメーカーの話を聞こう

①まずは工場の信頼度や実績をチェック

殺菌技術や国際標準ISOに基づいた管理から出荷までの品質管理を徹底しているかなど、各メーカーの工場の信頼度や実績をチェックすることは重要です。また、GMP認証については消費者が気にする部分なので、GMP認証の有無はサプリの売り上げに影響します。

成分によってはその他の認証有無が売り上げや品質に影響するので、事前にチェックしておくといいでしょう。

②作りたい健康食品・サプリに対応できる?

作りたい剤型・包装形態に対応しているか、使用したい成分に対応できるかもしっかりと確認しましょう。不明な点は、担当者に聞けば最適な提案をしてもらえます。

また、使いたい成分やサプリの形状で製造実績があるかどうか確認することも大切です。OEMメーカーによって得意不得意はあるので、実績があるメーカーに依頼することでスムーズに高品質な製品を製造することができます。また、特定の成分において他のサプリ販売業者からの依頼が多い場合、スケールメリットで自分たちが同じ成分で作る際に費用を抑えて依頼できる場合もあるので実績は事前にチェックしましょう。

当サイトでは、各人気成分のOEMが得意なメーカーをまとめていますので、作りたい成分がある方はチェックしてみてください。

NMNが得意なOEMメーカー
プロテインが得意なOEMメーカー
クレアチンが得意なOEMメーカー
BCAAが得意なOEMメーカー
グルタミンが得意なOEMメーカー
青汁が得意なOEMメーカー
MCTオイルが得意なOEMメーカー

③複数のメーカーの話を聞こう

前述の通り、3~4社へ見積もり依頼を行うことで、健康食品・サプリのOEM相場が把握できます。

一つのメーカーの見積もりだけだと、相場より高い見積もりを提示されたときや、通常とは異なる対応をされたときに気づけません。複数メーカーに見積もり依頼することで相場を把握できるので、手間を惜しまず問い合わせるようにしましょう。

まとめ

健康食品・サプリのOEMは最低でも50万円~100万円程度は必要です。コストを抑えて利益を最大限大きくするには、さまざまな工夫が必要になります。今回の記事で紹介した内容を参考に、ぜひ健康食品・サプリのOEMを検討してみてください。

不明な点は各メーカーに問い合わせて、納得した上で発注するようにしましょう。

健康食品・サプリOEMメーカーについては下記の記事で詳しく紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

POSレジ・自動釣銭機・券売機・キャッシュレス決済端末など、レジとその周辺サービスの研究・調査を日々行い、そこで得た知見や調査データを記事に反映しています。
編集長は一部の人に「POSレジオタク」とも呼ばれており、メーカーの枠にとらわれない幅広い知識を持っています。

これまで300件を超えるPOSレジや自動釣銭機、セルフレジの選定サポート・導入支援・販売を行ってきました。(補助金に関する支援も行っています。)
サポートの中で得た知見も記事に反映し、どこよりもわかりやすく情報が網羅されたレジのコンテンツ記事を目指していきます。

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