健康食品・サプリの形状9種類|それぞれの特徴まとめ

健康食品・サプリの形状全9種類の特徴まとめ
健康食品・サプリのOEMを検討する際、どのような形状にして製造するかは非常に重要なポイントです。形状によって配合量や相性の良い成分が異なるので、そのあたりのことをしっかり確認しておく必要があります。
今回の記事では、健康食品・サプリの形状9種類をそれぞれ紹介していきますので、OEMを行う際の参考にしてみてください。
錠剤(打錠)

健康食品・サプリメントでもっとも一般的なのが錠剤(打錠)です。
錠剤の形は主に以下のようなものがあります。
- 丸型
- 三角型
- ハート型
- ラグビー型
- はまぐり型
錠剤の大きさは100mg~400mg程度で、配合量や形によって大きさが決まります。
最近は、チューイングガムのように噛んで摂取する、味付きのチュアブルタイプも登場しています。
以下のような成分は、錠剤に適しています。
・グルコサミン
・コンドロイチン
・酵素
・アミノ酸
・真珠末
・ビタミン
・ハーブミックス
・うこん
・イミダゾールペプチド
・冬虫夏草
・乳酸菌
・無臭ニンニクなど
ハードカプセル

ハードカプセルは、健康食品・サプリの形状のなかでも非常に人気です。粉末や顆粒状の原料を円筒形のゼラチンや植物由来の原料でできたカプセルに詰めて製造します。
粉末や顆粒の香り・味が独特な場合は、カプセルに入れることで封じ込められるので香りや味を気にせず摂取可能です。ハードカプセルは基本的に透明ですが、使用する原料によって色が変わります。カプセルに色付けすることも可能です。
ハードカプセルの大きさは1号から3号まであり、配合量によって大きさが変わります。
また、ハードカプセルはゼラチン(豚由来・魚由来)もしくは植物由来(プルラン、HPMC)の原料から作られていますが、人気なのは植物由来のハードカプセルです。
以下のような成分は、ハードカプセルに適しています。
・サンゴカルシウム
・ローヤルゼリー
・姫マツタケ
・霊芝
・黒にんにく
・香酢
・ノコギリヤシ
・ケラチン
・アミノ酸
・ノニ
・トンカット蟻など
ソフトカプセル

ソフトカプセルは、DHAやブルガリアローズオイルなどの油原料に適している形状です。原料をゼラチン皮膜で包み成形されます。
使用する原料によって色が変わりますが、基本的な色は透明です。 油原料ではなく粉末原料を配合すると、粒やゼリーとは異なり油を乳化しなければならないため、1%ほどしか配合できません。そのため、ソフトカプセルは粉末原料に不向きです。基本的な形は楕円で、配合量に合わせたさまざまな大きさがあります。
以下のような成分を配合する場合は、、ソフトカプセルで製造するといいでしょう。
・DHA
・EPA
・ココナッツオイル
・中鎖脂肪酸
・レシチン
・核酸
・オメガ3脂肪酸
・プロポリス
・ローヤルゼリー
・酵素
・ルテイン
・アスタキサンチンなど
顆粒

顆粒タイプは、健康食品・サプリメントで粒やカプセルを飲むのが苦手な方に人気の形状です。一度に大量の粉末を摂取する必要がある場合に、ゼリーや粒では製品化できないため水や牛乳に溶かして摂取する際に使用されます。
細かい微粒粉末・造粒・押出造粒・など、仕様に合わせて製造方法を変えることが可能です。
最近では粉末自体に味をつけて、水なしでも口の中で溶かして飲むことができるものもあります。
以下のような成分を配合する場合は、、顆粒で製造するといいでしょう。
・アミノ酸
・セラミド
・漢方
・大麦若葉
・桑葉
・長命草
・モリンガ
・難消化デキストリン
・スピルリナ
・シャンピニオン
・シシウド ヒハツなど
ゼリー・ジュレ

ゼリー・ジェル状のサプリは、スティックに入ったゼリー状のものを水なしでそのまま摂取できます。サプリメントや健康食品は打錠やハードカプセルなどが主流でしたが、それらに変わる新しい形状のサプリとして開発されました。
粉末は味付けをして摂取しやすいように工夫されている製品もありますが、途中で飲み飽きてしまいなかなか続かない人も多くいます。また、薬をたくさん飲んでいるため、これ以上固形のものは飲みたくないという人も一定数いることから、昨今人気の形状です。
コラーゲンのような美容成分は、ゼリー・ジェル状のサプリが適しています。
ペースト

栄養成分を多く摂りたい場合、錠剤や粉末だと量が多くなってしまい、飲むこと自体が負担になってしまいがちです。ゼリーであれば負担はありませんが、ゼリーを固める必要があるため粉末原料を多く配合できません。
ペースト状に製造すれば、栄養成分が多く含まれた製品を作れます。ペースト形状の健康食品・サプリは、美味しさや食べやすさを追求できるので、リピート製品になりやすいです。
以下のような成分は、ペーストに適しています。
・イチョウ葉
・ビタミン
・ミネラル
・クロレラ
・アロエ
・ローズウォーター
・ポリフェノール
・ヒアルロン酸
・酵母
・はちみつ
・レスベラトロール
・アミノ酸など
グミ

グミタイプの健康食品・サプリは、健康・美容素材を入れて製品を作ることができます。 お菓子感覚で食べることができるので、日常的に摂取しやすいでしょう。
1個づつ個包装できるので、手軽に持ち歩けるのもポイントです。形は基本的な半円形の他にハート型や星型もあるので、楽しみながら栄養成分を摂取できます。以下のような成分を配合する場合は、、グミタイプで製造事例があります。
・シルクペプチド
・赤ショウガ
・セイヨウシロヤナギ
・沙棘(サジー)
・ザクロ
・サクラの花
・各種ビタミン
・ 桑葉
・長命草
・モリンガ
・シャンピニオン
・ブルーベリーエキス
・コラーゲンなど
ドリンク

ドリンクタイプは、液体原料や果汁を配合する健康食品・サプリに適しています。粉末素材でも製造できるので、さまざまな成分を配合可能です。
瓶タイプの他にスティック分包タイプもあり、スティックタイプは手軽に持ち歩けます。ドリンクにはトロミをつけることも可能です。瓶タイプの場合、容量は20ml~720mlでスティックタイプは3g~50gものを製造できます。
以下のような成分が、ドリンクタイプで製造された事例があります。
・メシマコブ
・スタミナ系成分
・チャーガ
・セラミド
・ハトムギ
・ヒアルロン酸
・エラスチン
・コラーゲン
・プラセンタ
・キシリトール
・稀少糖
・黒酵母液
・山茱萸
・ヘスペリジンなど
糖衣粒

使用する原料によっては独特な味や香りがあるため、錠剤や粉末顆粒の場合は水で飲んでも後味が残ってしまいがちです。
糖衣粒は粒にコーティングを施しているため味や香りが気になりません。そのため、摂取した際に後味が残らなくなるのです。
以下のような成分は、糖衣粒での製造事例がありました。
・にんにく
・酵母
・核酸
・鉄
・コラーゲン
・八つ目うなぎ
・馬睾丸
・プラセンタ
・すっぽん
・ドクダミ
・ムクナ
・卵白ペプチド
・霊芝
・ローヤルゼリーなど
形状別の最小ロット数&最低費用目安
以下の表の通り、サプリの形状によって最低ロット数や製造費用は変動します。
※メーカーによって大きく異なりますのであくまで一例になります。
最小ロット相場 | 製造費用相場 | |
ハードカプセル | 40,000粒~50,000粒 | 30万円~50万円 |
ソフトカプセル | 40,000粒~50,000粒 | 30万円~50万円 |
打錠 | 20kg~40kg | 40万円~60万円 |
顆粒 | 50kg~70kg | 40万円~60万円 |
ドリンク | 900本~1,500本 | 50万円~70万円 |
ゼリー | 2万包~3万包 | 50万円~70万円 |
健康茶 | 1,000包~ | 25万円~50万円 |
ペースト | 50kg~100kg | 80万円~100万円 |
粉末 | 30kg~50kg | 50万円~70万円 |
サプリの費用について詳しくは下記の記事で解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

製品コンセプトや成分によって適切な形状は違う
健康食品・サプリを製造する際は、製品のコンセプトや配合する成分に適切な形状を選択する必要があります。
たとえば、昨今注目を集めているNMNサプリはハードカプセル、脂溶性のビタミンサプリはオイル入りのソフトカプセルがおすすめです。子供向けサプリであれば、ゼリーやグミの形状すると摂取しやすいでしょう。
このように、製品のコンセプトや配合する成分を考慮した上で、形状を工夫することが大切です。
OEMメーカーを選ぶ際は、自分の作りたい製品の形状に対応できるかをしっかりとチェックしましょう。どの形状が適しているかわからない場合は、メーカーに相談すれば適切な形状を提案してもらえます。
まとめ
健康食品・サプリの形状はさまざまであり、製品のコンセプトや配合する成分によって適切な形状は異なります。疑問点がある場合は、事前に各OEMメーカーへ問い合わせるようにしましょう。
健康食品・サプリのOEMを考えている場合は、今回の記事で紹介した内容を参考にして依頼を検討してみてください。
健康食品・サプリのOEMメーカーについては下記の記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
